第3回 信楽まちなか芸術祭 報道向けページ


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第3回信楽まちなか芸術祭 開催
テーマ:-信楽流おもてなし-「自然・陶・茶」
窯元、作家、一般、高校生などオール信楽で制作する植木鉢も展示
10 月1日(土)23日(日)滋賀県甲賀市信楽町

※「第3回信楽まちなか芸術祭」に関する第1回目の報道資料です。今後最新資料を継続的に発信していきます。

10 月1日(土)~23日(日)、滋賀県甲賀市信楽町で「第3回信楽まちなか芸術祭」が開催される。日本六古窯の一つに数えられる“やきもののまち” 信楽を全国にアピールし、信楽焼のより一層の普及、信楽観光の発展促進に弾みをつけるため3年に1度開催し、前回は2013年10月に開催した。

今回の第3回目のまちなか芸術祭では、-信楽流おもてなし-「自然・陶・茶」をテーマに掲げ、伝統的なものから新しいものまで数々のやきものと出会える場を、まちなかにある各展示会場で創出する。また信楽地域の特産品とやきものとのコラボレーション企画なども行い、信楽らしい「おもてなし」で来場者を迎える。

中でも注目の企画は「あつまれ!!みんなの植木鉢」。窯元、作家、一般、高校生などオール信楽で一点一点手作り、個性的、アートな植木鉢約250点を制作し、ギャラリーや施設だけではなく、信楽のまち全体に展示する。

「第3回 信楽まちなか芸術祭」開催概要

 ■名称 : 第3回信楽まちなか芸術祭-信楽流おもてなし「自然・陶・茶」
 ■会期 : 2016年10 月1 日(土)~10 月23日(日)
 ■会場 : 滋賀県甲賀市信楽町(まちなか会場、陶芸の森会場 他)
 ■主催 : 信楽まちなか芸術祭実行委員会

住民参加のメイン企画「あつまれ!!みんなの植木鉢」

信楽焼といえばひょうきんな顔立ち、縁起のよさで人気のタヌキの置物が有名だが、もともとは火鉢や植木鉢の産地として知られる。他の産地に比べて、陶土の粒が粗く、大き目の陶製品を得意とするのが信楽焼。そんな信楽焼のもう一つの顔、「植木鉢」を窯元、陶芸作家、一般、高校生などオール信楽、住民総参加で創作し、信楽の街の各所に展示する。自由な発想から生まれたニュー植木鉢、これなら植物も大満足の棲み処、中には植木鉢のイメージを破る植木鉢…など 一点一点手作り、個性的、アートな植木鉢約250点を、ギャラリーや施設だけではなく、信楽のまち全体に展示する。

催しは創作植木鉢を展示する「あつまれ!!みんなの植木鉢」(信楽まちなか)の他、窯元散策路の各所にて陶芸家、あるいは現代美術の作家たちがそれぞれの「信楽の物語」をテーマに作品で表現するアーティスト招聘企画「信楽物語」、やきものづくりに日々挑戦を続ける次代を担う“つくり手”に焦点をあてた「信楽の今」展(信楽伝統産業会館)、」信楽焼の作り手自らが、展示・情報発信する「SHIGARAKI STYLE-暮らしを愉しむやきもの」(陶芸の森)、作り手である陶芸家を中心とした“作家市”「セラミック・アート・マーケット」(陶芸の森)、「信楽陶器まつり 大即売会」(特設会場)などを開催する。
また、住民自らが「まちなか芸術祭」を盛り上げるための企画、「まちなかプロジェクト」では、「ぶらり窯元めぐり」(会期中は、普段見る機会の少ない信楽の窯元や工房を公開)などの企画を実施する。

オール信楽、地域ぐるみで、信楽の過去、現在、未来を伝え、信楽の魅力を全国にアピールしようというものだ。主催者は期間中11万人の人出を見込んでいる。(このページのの画像(GIF画像)をクリックすると解像度の高いJPEG画像が表示され、ダウンロードできます。)


「第3回 信楽まちなか芸術祭」イベント概要(会場別)

”やきもののまち”として長い歴史と文化に支えられ、発展してきた信楽。この地には、今なお伝統的な技術が今日に受け継がれており、窯跡や古い民家など、やきものの里としての風景や、高品質なお茶栽培の技術なども数多く残されている。『信楽まちなか芸術祭』は、これら「陶都・信楽」の財産を生かし、やきもの文化を多くの人に知ってもらうと共に、信楽というまちがもつ多面的な魅力を紹介していくことを目的とする。

1.まちなか会場

作品展示企画

■あつまれ!!みんなの植木鉢
今回は、信楽焼の得意とする大型製品のひとつである植木鉢を、作家や窯元をはじめ、まちのみんなに公募し、制作してもらい町の一角に展示する。また、町内の保育園や小学校を対象に行った植木鉢への絵付け体験プログラムで制作した。植木鉢の展示も行う。

■アーティスト招聘企画「信楽物語」
窯元散策路の各所で陶芸家、あるいは現代美術の作家たちがそれぞれの「信楽物語」をテーマに作品で表現する。新しい視点や表現で信楽の魅力を捉えなおす企画。
出展招聘作家(予定)
中村裕太、荒川朋子、大平和正、植松永次、岡本光博、桑田卓郎、田村一    ※その他にも公募作家の出展も予定。

■信楽伝統産業会館「信楽の今」展 
開催期間:10月1日(土)~25日(火)
やきものづくりに日々挑戦を続ける次代を担う“つくり手”に焦点をあてた企画展。

■第63回信楽陶器まつり
開催期間:10月8日(土)~10日(月・祝)
年に一度の信楽焼のビッグイベント。信楽焼の陶器はもちろん、地元産物や食のコーナーなど開催予定。まちなか芸術祭との連携事業として開催する。

■記念乗車券発行
開催期間:9月1日(木)〜10月23日(日)
信楽高原鐵道では、まちなか芸術祭開催中、記念乗車券を発売する。

■信楽まちなかグルメ
信楽のグルメなお店33店舗がそれぞれの“おいしい信楽”を提供する。各店舗でまちなか芸術祭の情報も発信。


2.
まちなかプロジェクト

住民自らが「まちなか芸術祭」を盛り上げるために、まちなかを散策して楽しめる企画やイベントをつくるプロジェクト。信楽の魅力は「人」そのもの。 このプロジェクト企画を通して、まちの人との出会いとコミュニケーョンを楽しむことができる。

■ぶらり窯元めぐり(工房見学)
登り窯やレンガ煙突、職人の工房など、信楽の日常の風景には発見がいっぱい。会期中は、普段見る機会の少ない信楽の窯元や工房を公開している(約20社)。実際に作り手たちとのふれあいを通して、信楽のまちなか散策を楽しむことができる。 一周約2㎞の窯元散策路のスタートは新宮神社からは始まる。参加窯元には   歓迎の看板が。途中で発掘復元された登り窯を見学できる。かつて多く存在していた登り窯は、今では現役が2~3つくらいという。

■「土と手」プロジェクト -おくど飯(はん)-
「おくど飯」では、おいしい「おくどごはん」を味わってもらうため、こだわりの「MY飯碗」を持参。「お気に入りの器でご飯をいただく幸せ」をテーマに、町内有志が築いた手作りのおくど(かまど)と信楽焼の羽釜を使い、薪の炎でご飯を炊き上げる。

■手ぬぐいスタンプラリー/のれん商店街/商店街の「実は‥」
信楽町の中心部にある商店街が楽しい町並みに変わる3つの企画を行う。

■FMしがらき
地元信楽町を中心とした有志メンバーによるイベントFM「FMしがらき」を開局。観光客や地元の皆さまへ、イベント情報はもちろん信楽のコアな情報を発信。

■朝宮茶によるおもてなし
まちなか散策路や、町内数か所で朝宮茶のおもてなしとともに、あわせてお茶の展示や販売など様々な催しを行う。


3.滋賀県立陶芸の森会場

■「SHIGARAKI STYLE暮らしを愉しむやきもの」
開催期間:9月24日(土)〜10月23日(日)
信楽焼の作り手自らが、信楽焼を通して伝えたい想いを込めた自信作を展示・情報発信する。

■滋賀県立陶芸の森 陶芸館特別展「珠玉の湖東焼」
開催期間:10月1日(土)〜12月11日(日)
湖東焼は、江戸時代後期に小江戸情緒ただよう城下町・彦根で花開いたやきものである。同時代に開窯した数ある地方窯の中でも、湖東焼は優美で華やかな名品を生みだしたことで知られている。本展は、日本各地に収蔵される珠玉の名品約150点を一堂に集め、その全貌を紹介する初めての本格的な展覧会。

■第21回セラミック・アート・マーケットin信楽 陶芸の森
開催期間:10月8日(土)~10日(月・祝)
「作品に触れ作家に触れる」をテーマに県内に在住、在勤の陶芸作家を始めとし、自らが制作した質の高い作品の販売を行う作り手と使い手の出会いの場を陶芸の森が提供する。

■甲賀市商工まつり2016
開催期間:10月16日(日) 午前10時~午後15時30分
年に一度の地元商工会企業と地域の交流の場。地元のいいもの、おいしいものがいっぱい集合。

■登り窯焼成事業
開催期間:焼成10月19日(水)~23日(日)
このまちなか芸術祭の期間中に信楽焼の伝統技術のひとつである薪窯の焼成をおこない、次世代への技術継承を考えるきっかけとする。登り窯の焼成を見学可能。

■信楽野焼きフェスティバル2016
開催期間:10月1日(土)12:00〜
まちなか芸術祭オープニングの日に、やきものの原点である野焼をおこないます。次世代を担う子供たちにやきもの創りの楽しさを体験してもらう。


4.
地域会場

■多羅尾代官陣屋跡プロジェクト
開催期間:10月1日(土)より一般公開開始/10月15日(土)講演会・案内ツアー
昨年から期間限定で一般公開をはじめた多羅尾代官陣屋跡を地元ガイドとゆっくり探訪。また、多羅尾代官に関連した歴史講演会も開催する。

■紫香楽宮「都あかり」
開催期間:10月21日(金)・22日(土)
隼人川みずべ公園と甲賀寺跡の2会場で、透光陶器による来場者参加型イベントやライトアップ、イルミネーションと紫香楽宮跡の映像上映を行う。

■朝宮「日本茶の源流」探訪ツアー
開催期間:10月22日(土)
信楽の朝宮地区は、日本五大銘茶の1つ、1200年の伝統を持つ朝宮茶の産地。期間中の1日、最澄ゆかりの朝宮茶発祥の地、岩谷山仙禅寺を訪ね、あわせて朝宮地域の歴史や文化にふれられる限定ツアーを開催する。

紫香楽宮歴史講演会
開催期間:10月23日(日) 13:30〜15:45
黄瀬交流館「さらら」を会場に、1270年前に聖武天皇が造営した紫香楽宮の歴史について講演会を開催する。

勅旨流おもてなし〜甦る勅旨焼〜
・勅旨の歴史散策と工房を訪ねるガイドツアー
開催期間:10月8(土)、16(日)、22(土)
美味しい日本茶の淹れ方教室
会期中に勅旨の歴史散策と工房見学を兼ねたウォーキングツアーや美味しいお茶の淹れ方教室を行う。

■オーガニックマルシェ "のたねフェス"
開催期間:10月22日(土)、23日(日)11:00~16:00
県道12号線からMIHO MUSEUMへ入る角にある田代高原の郷にて開催。"○○のたね"をテーマに、安全で滋味あふれる野菜、特産品、食のブースが多数出店。和太鼓や合唱、器楽演奏などのイベントも。


5.MIHO MUSEUM

■秋季特別展「ムガール皇帝とマハラジャの宝石  カタール・アル サーニ・コレクション」
同時開催:「美し(うまし うるはし)乾山 四季彩菜」
開催期間:10月1日(土)~12月11日(日)10:00〜17:00(入館16:00まで)※月曜日休館

参考:信楽焼

信楽焼は、鎌倉中期(13C)に始まる伝統あるやきものである。中世の時代に始まり、現在まで途切れなく続く<日本六古窯>の一つとしても知られる。周辺から出る良質の陶土を用いて、初期には主に壺、甕、鉢など日常器を焼いた。当時の製法は、釉薬を施さずに、薪を燃料とする窯で高温焼成する<焼締陶器(やきしめとうき)>で、窯の中で高温焼成されると、ざっくりとした土肌が、炎の色のような赤茶色にほんのりと焼け、また薪の灰が変化した<自然釉(しぜんゆう)>などが現れて見所となる。
茶道が流行した室町時代後期(15C後半)から桃山時代(17C初)には、その素朴な作風が好まれて茶道具として使われた。江戸時代中頃になると、焼締陶器から多彩な釉薬を施した陶器へと転換し、また登り窯が導入されて生産量が増大する。壺類、火鉢などの大物から、茶器、神仏具などの小物に至るまで、あらゆる陶器を焼成し、日本を代表するやきもの産地として知られるようになった。明治時代からは、火鉢生産が盛んになり、特に戦後昭和20年頃から昭和30年代前半かけて日本国内の高いシェアを占めた。その後、建築用タイルが主製品となり、植木鉢、傘立て、たぬき置物やガーデンセットなどの庭園用陶器、食器、花器、風呂桶、陶製シンクなど、現在も多種多様なやきものを生産している。また昭和40年代からは陶芸作家も活躍するようになり、芸術と産業という二つの顔を持つ産地として知られている。
参考:信楽観光の現状

JR草津線貴生川駅と接続する信楽高原鐵道が信楽と結ぶ。豊かな歴史と信楽焼の里として、また標高285メートルの緑あふれる高原の町として、多くの観光客を引き付ける。現在の観光客は年間160万人。中でも日本六古窯の1つに数えられる信楽焼は観光の柱。街の至るところで、信楽焼の象徴的な存在の大タヌキのお出迎えがある。道筋に大小さまざまなユーモラスなタヌキの置物が並ぶ町の光景は、ほかでは見られない焼物の里として、独特の雰囲気に満ちている。

歴史的なものとしては、紫香楽宮跡 <宮町遺跡>、愛宕神社・陶器神社、仙禅寺跡磨崖仏、多羅尾代官陣屋跡などがあり、また文化的なものとして滋賀県立陶芸の森や甲賀市立信楽伝統産業会館でやきものの歴史や文化にふれることができる。また信楽駅前から続く窯元散策路は、古いたたずまいの路。登り窯や無造作に積まれた古い火鉢、「陶生町」「焼屋町」といった町名が、陶都信楽ならではの風情をかもし出している。信楽焼を産地価格で売る陶芸作家や店舗があちこちにあり、気に入った作品を発見するのも観光の楽しみ。土と遊ぶ楽しさが体験できる陶芸教室も各所で開催している。

「第3回 信楽まちなか芸術祭」の幾つかのイベントの会場となる滋賀県立陶芸の森は、年間約35万人が訪れる信楽観光の大きな柱である。標高300メートル、信楽町が見渡せる小高い丘の上に立地する。やきものを素材に創造・研修・展示など多様な機能を持つ公園として、また、人・物・情報の交流を通して地域産業の振興や新しい文化創造の場とするとともに、滋賀から世界へ情報を発信することを目的に、平成2年6月に竣工、開設された。
陶芸館(陶芸の美術館)、信楽産業展示館(信楽焼の今を一堂に紹介する)、創作研修館(国の内外から陶芸家等のアーティストを受け入れ、創作にふさわしい場所や設備の提供を行い、創作の芽を育てることを目的としている)などで構成される。

また、信楽の北西方向に立地するMIHO MUSEUMは年間18万人が訪れる美術館。建築設計は、フランス・ルーブル美術館のガラスのピラミッド等で世界的に知られるI.M.Pei氏による。所蔵品は、エジプト、ギリシア・ローマ、西アジア、中央アジア、南アジア、中国、朝鮮、古代アメリカなどの古代美術と、仏教美術や、茶道美術をはじめ、絵画、漆工、陶磁器などの日本古美術をあわせて、約2,000点からなり、季節により内外からの出陳を加えて、常時250~500点を展示している。また、特別展も企画される。

近くの観光スポットとしては、同じ甲賀市の甲賀の里「忍術村」や甲賀流忍術屋敷などがある。


参考:信楽までのアクセス

・車で
新名神高速道路「信楽IC」から、国道307 号沿いに約10 分。または名阪国道「壬生野IC」より約30 分

・電車で
JR 琵琶湖線「草津駅」より、JR 草津線に乗り換え「貴生川駅」下車。貴生川駅にてSKR 信楽高原鐵道に乗車し終点「信楽駅」まで。


一般、および報道関係者のお問い合わせは

■第3回 信楽まちなか芸術祭実行委員会事務局
〒529-1851 滋賀県甲賀市信楽町長野1203 甲賀市役所信楽地域市民センター東別館
平日8:30 – 17:15 土日祝定休(会期中無休)
Tel:0748-70-2376        0748-70-2315  Fax:0748-70-3393
E-mail:info@shigaraki-fes.com


報道関係者のお問い合わせは

インフォメーションセンター(信楽町観光協会 東京広報事務局)
東京都中央区銀座1-22-10 銀座ストークビル(〒104-0061)
電話 03-3563-3181  FAX 03-3562-5267
佐々木 創平(携帯電話090-4727-4167)  E-Mail  sohei@Info-ginza.com
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